キャッシュフロー計算書の極意
3-8.キャッシュフロー計算書をつくるのは簡単?
キャッシュフロー計算書の数値は損益計算書や貸借対照表の数値と連動しています。つまり、損益計算書と貸借対照表をもとにしてキャッシュフロー計算書を簡単に作成することができます。
会社が儲かると決算書がどうなるか、想像してみましょう。
会社が儲かればまず、損益計算書の経常利益が増加します。利益が増加すれば貸借対照表の自己資本が増加します。そして自己資本が増加すると、借入金などの他人資本が減少するので手元にキャッシュが残りやすくなり、キャッシュフローが改善されます。
このように3つの決算書は別々のものではなく、表れる数値は常に連動しています。どのように連動しているかを理解すれば、損益計算書と貸借対照表をもとにして、キャッシュフロー計算書を作成することができます。
ここで「決算すっきりシート© 」の活用をおすすめします。「決算すっきりシート© 」を利用すれば、損益計算書や貸借対照表、そして株主資本等変動計算書の数値をそのまま入力するだけでキャッシュフロー計算書を作成することができ、そのうえ、自己資本比率、経営安全率、自由資金比率©が自動で計算されます。
「決算すっきりシート© 」では、〈入力シート〉で貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書の入力項目に数値を入力します。それだけで残りは自動計算され、〈キャッシュフロー計算書〉と〈経営分析シート〉が作成されます。
〈経営分析シート〉では経営安全率、自己資本比率、自由資金比率©が算出され、それぞれ5つに分類されています〈評価ランク表〉のどれにあたるかが明らかになるので、その会社の経営状態がどの程度なのかがわかります。
今まで会社の善し悪しを判断する際、見かけの利益の大きさや会社の規模に惑わされていた人も、この「決算すっきりシート© 」を活用すれば、簡単に、そして正確に、会社の経営状態を把握することができるのです。まずは自分の会社のキャッシュフロー計算書を作成して、会社の経営が安全かどうか確認してみましょう。